メンタリズムの基本
メンタリズムという言葉をご存知でしょうか。
それは行動や態度、言葉などから相手の心理を読み解き、思うままに誘惑する技術のことを指します。
メンタリストで有名なDaiGoさんがテレビでババ抜きなどで相手の心を読み取っているシーンが頭に浮かぶ人も多いと思います。
しかし、本来は人と人とがよりよい関係性を築くための大きな助けとなる技術のことです。
決して、人を騙したり、誑かしたり、裏をかいたりするためのものではありません。
メンタリズムは意外と簡単なうえに、誰でも身につくものばかりです。
その基本は
1.観察する
2.分析する
3.信頼される
4.誘導する
の4点です。
まずは観察です。
観察といってもその対象は様々です。
例えば
相手の表情(目線や口の動きなど)
体の動き(姿勢や仕草)
言っていること(よく使う言葉や声のトーンなど)
相手の持っているものや身に着けているもの
などが挙げられます。
ここで単に見るだけでなく、意識して相手の表情や体の動きを見ることが大事です。
次に分析です。
観察したことを元に自分で推測をします。
例えば、電車に乗っていて自分の前にいる人のアイテムや会話などからその人の職業や年齢などを推測などをしていくと力がつくかもしれません。
次に信頼させるです。
信頼されることは相手を思い通りに動かす、誘導するための大きなポイントとなります。
そのための有効な手法のひとつが、会話における「打ち明ける」ことです。
それもこちらから「先に打ち明ける」ことが重要です。
とくに初対面の相手、それも口数の少ない無口なタイプの場合には、より効果を発します。
心理学、メンタリズムにおける自己開示は、相手の話や情報を引き出すための「誘い水」です。
そして、相手に親近感を抱かせることも大事です。
ミラーリングという言葉を聞いたことがある人も多いかと思います。
まるで鏡に映っているかのように相手の動きをマネしていきます。
相手の行動をまねると、人は「なんだかフィーリングが合うな」と思い親近感を持ちます。
最後に誘導するです。
観察し、分析し、心を開かせて信頼関係を築けたら、誘導します。
「なんだか暑い部屋だな」とシャツの袖をまくると、
相手は「エアコンをつけましょうか」といって、
リモコンのスイッチを入れるでしょう。
つまり、相手に直接的な命令をすることなく、あくまでも自発的にこちらのしてほしい行動を起こさせています。
これがメンタリズムにおける「思い通りに相手を動かす誘導」の基本となります。
皆さんも日常生活でこの4つの基本を生かして、メンタリズムを取り入れてみてください。